平成25年6月19日
国土交通委員会視察２【茨城・つくば市内】
続いて、茨城県つくば市に移動して、国土技術政策総合研究所、独立行政法人土木研究所、独立行政法人建築研究所から全体説明を受け意見交換をする。
鉄筋コンクリート造建築物の耐震性能の研究では、これまで耐震設計上考慮されていなかった壁について、実大構造物実験棟において地震の際の力の伝わり方や壁破壊のメカニズムなどを解明することにより、耐震性能を持つ壁の設計手法及びその評価方法を平成２７年度末までに開発することを目指している。
津波の河川遡上実験では、北上川と沿川の平野部を３３０分の１にして、様々な実験条件で津波が起きた場合のデータの測定や分析を行っている。
水災害・リスクマネジメント国際センター（ＩＣＨＡＲＭ）の取り組みについて説明を受ける。世界の水関連災害は近年急激に増えており、東南アジアをはじめ、世界各国から外国人研修生を受け入れ、水関連災害のリスクマネジメントに関する技術や知見を習得させている。
舗装の耐久性を研究している舗装走行実験場では、無人のトラックを連続走行させて促進載荷試験を実施し、新しい舗装技術や点検技術の開発を目指している。
下水道管渠の維持管理・点検では、胃カメラのように管渠内を走行して破損や取付管の突出しなどを捉える。
建築物の省エネルギー技術により開発されたＬＣＣＭ（ライフサイクルカーボンマイナス）住宅を視察。